・目土って入れる必要があるの?
・目土って入れちゃいけない時期はある?
・目土を入れすぎるとどうなるの?
そもそも、目土(めつち)って何?って思ってる人や上記のような悩みを持っている人もいます。
何のために目土が必要なのかが分かれば芝生の管理が楽しくなります。その結果、綺麗な芝生が維持できるようになります。
この記事を読めば
①目土をする最適な時期
②目土の重要性
③入れすぎた時の対処法
が分かるので自信をもって目土作業に取り組めます。
目土を入れる最適な時期とは?
目土を入れる時期について一番気になるところだと思いますので最適な時期から紹介していきます。
3月~7月、9月~10月
芝生の休眠時、酷暑の時には芝生に悪影響になりやすいので控えましょう。
目土を入れるタイミングは下記の作業の後に行うといいでしょう。
・サッチングの後
・エアレーションの後
・凹凸を修復したいとき
目土の入れ方
①サッチ(枯れた芝生)を取り除く
サッチを除去することをサッチングといいますが目土を入れる前にはサッチングをすることをオススメします。
サッチが堆積してくると水捌けが悪くなり芝生の育成に悪い影響がでてきます。
※無理してサッチングを行う必要はありません。最低、年に1回サッチングを行えば問題ないです。
②目土をすり込む
目土を芝生にすり込むようにトンボなどで均等にならしていきます。
この時に目土の高さは2mm~3mmぐらいになるようにしましょう。
③最後に水を撒く
目土入れが完了したら最後にたっぷりと水を撒いてください。
そもそも、なぜ芝生にとって目土って必要なのか知ってますか?
なぜ目土が必要?
では、なぜ芝生は目土が必要なのか?目土を入れることで芝生にどんな効果があるのか?
5つの理由があるので順番に紹介していきます。ここを理解しておくと目土作業が楽しくなります。
①芝生の表面の凹凸の修復
②茎を覆うことで保護する
③芝生の密度の向上
④サッチの分解の促進
⑤乾燥防止
①芝生の表面の凹凸の修復
芝生を植える際に整地しているとはいえ多少の凹凸はあると思います。この凹凸が芝生にとって徐々に厄介なものになってきます。
凹凸があると下記の2点の原因になります。
①へこんだ部分に水が集中し芝生の成長が悪くなる。
②均等の長さに芝刈りが出来ない。
ですので凹凸部分をできるだけ無くし、へこんだ部分に目土を入れて整地することで上記の原因も無くなり見た目も綺麗になります。
ただし、目土を入れることはグランドレベル(土の高さ)も上がるということを頭に入れときましょう。
目土は芝生の葉が隠れない程度の量にする。
目土の量を多くしたい人は数回に散布時期を分けるようにする。
②茎を覆うことで保護する
芝生の管理を長期間しているとサッチ取り後に芝生の茎の部分がむき出しになったりします。その状態を放置すると新芽が育ちにくい環境になり貧弱な芝生の見た目になります。
このような状況にならないように芝生の茎の部分がむき出しになっている部分には目土を入れるようにしましょう。
③芝生の密度の向上
新芽や茎を目土で覆うことができれば成長が促進され芝生の密度が濃くなり綺麗な芝生になり見た目の印象も上がります。
④サッチの分解の促進
芝刈りをすると、どうしてもでてくる刈りカスですが、これが堆積すると病原菌の住処になったりして芝生にとって悪影響。
この悪影響を減らすためにもサッチ取り作業がありますが、どんなに丁寧にサッチ取りをしても時間がたてばサッチは溜まってきます。
この対策として目土を入れることで微生物の働きを助け、サッチの分解を促進してくれます。
さらに効果を出したい人は、目土にサッチ分解材の肥料を混ぜることで効果が上がってきます。
⑤乾燥防止
芝生の管理に欠かせないエアレーション作業ですが、この時にできた穴を目土で埋めることも大切な作業の1つになります。
穴を開けたままの状態を放置すると芝生の根が乾燥してきます。目土をすることで乾燥を防ぐことができ芝生の成長の促進にもなります。
目土がなぜ重要なのか紹介してきましたが、仮に目土を入れすぎると芝生はどうなるか知っていますか?
目土を入れすぎたらどうなる?
目土を入れる高さの基準は最大で5mmまでとしてください。
綺麗な芝生を維持するには1mm~3mmまでを目安にするといいでしょう。
では、それ以上目土を入れた場合はどうなるのかというと、結論から言うと芝生が枯れてしまします。
私は過去に凹凸を1回の作業で終わらせようと安易に考え芝生が隠れるぐらい目土を入れたことがあります。当時の私は何も知らなかったのでそのうち芝生は伸びてくるものだと思っていました。
しかし芝生は伸びることはなく周辺一帯の芝生は枯れてきて修復に半年かかってしまいました。
芝生の葉が隠れるぐらいに目土を入れると光合成しにくくなり芝生は枯れてしまいます。
凹凸が激しい人は目土入れを数回に分けて長期的に修復するようにしてくださいね。
目土入れすぎ【対処法】
目土を入れすぎても慌てなくて大丈夫です。
芝生が隠れた状態を放置すると枯れてきますが、すぐに入れすぎた目土を取り除いて芝生の葉が出してあげれば問題ありません。
ですので目土を入れた後は、平坦にならして芝生の葉が出ているか確認しながら作業してくださいね。
最後に葉についた目土を水で洗い流すように水をたっぷりと上げてください。
まとめ
①目土を入れる最適な時期
3月~6月、9月~10月
②目土を入れるタイミング
・サッチングの後
・エアレーションの後
・凹凸を修復したいとき
③目土が必要な理由
①芝生の表面の凹凸の修復
②新芽や茎を覆うことで保護する
③芝生の密度の向上
④サッチの分解の促進
⑤エアレーション後の根の乾燥防止
④目土を入れる高さの基準
1mm~3mmまでを目安
最大で5mm
仮に目土を入れすぎてもトンボなどでならして芝生の葉がでてくるようにすれば問題ありません。
最後にたっぷりと水やりすることを忘れないでくださいね。
もし目土を入れすぎた状態が長く続いてしまっていたという人は残念ながら芝生は枯れてくると思います。ですが時間はかかるでしょうが復活しますので長い目で見てください。