・そろそろ暖かくなってきたけど手入れはいつからするの?
・芝生は伸びてないからまだ何もしなくて大丈夫でしょ。
・そもそも更新作業って何するの?
この3月という時期は、このような悩みが多いようです。
3月に手入れを『する』か『しない』かでは芝生の生長に大きな差が出てきます。しかも通常の手入れではなく更新作業の内容を作業することをオススメします。
もちろん芝刈りと水やりだけでも芝生は維持することは可能なので、それだけで十分だよって人は下記の記事を参考に作業してくださいね。
→【芝生】効率的な芝刈りを目指すなら最適な時期や頻度を知ろう!
→【芝生】正しい水やりの知識(頻度・適切な時間)意外と知らない散水量
とにかく芝生のメンテナンス作業は3月から始めるということは覚えておいてください。手入れをすることにより眠っている芝生を少しずつ活性化させましょう。
では『手入れ』と『更新作業』は何が違うのか?
手入れ
芝生の状態に応じて行う作業。
ほどほどに綺麗な芝生で満足できる人向け。
更新作業
芝生が育ちやすい環境にする為に土壌を改良する作業。
主に春先に行う作業のこと。
公園以上ゴルフ場未満の芝生を目指している人向け。
どちらを行うかはあなた次第になってきます。
このサイトは公園以上ゴルフ場未満の芝生を目指しているので更新作業を行っていきます。なので更新作業について説明していきます。
そして更新作業が芝生にとって重要な3つの理由についもて紹介していきますので、この記事を読んで是非3月の作業スケジュールに入れて下さいね。
昨年更新作業を5月に行いましたが芝生が緑色に色付いたのは7月後半でした。
今年は3月初めに更新作業を行い下旬には新芽が出てきて少しずつ緑色に色付き始めてます。
これだけ差が出るので3月の更新作業は行うべきだと私はオススメしてます。
更新作業が重要な3つの理由
まずは更新作業がなぜ必要なのか?そもそも更新作業って何をするのか?その疑問を解決していきます。
芝生を植えたばかりの土壌は栄養があり芝生が育ちやすい環境に整っていますが、1度芝生を植えると土壌を触ることができません。ですので年々踏み固められて土壌は固くなり、枯れた芝生が堆積して病気や害虫の原因になります。
この状態を少しでも改善する作業を『更新作業』といいます。この更新作業が重要な理由は3つあります。
①土壌を柔らかくし通気性・通水性の向上。
②堆積したサッチを取り除き、病気・害虫の原因の除去。
③古い根を断ち切って、新しい根や芽を生えやすい環境を整える。
そして気になる更新作業の内容は芝生の手入れのフルメニューになります。
①雑草取り
②サッチング
③芝刈り(低刈り)
④コアリング
⑤目土
⑥肥料
⑦水やり
かなり大変な内容だと思ったでしょうが、すべての作業を行うのは1年でも1回なので気合を入れて頑張りましょう。
たしかに大変ですが、この作業の成果を芝生は確実に返してくれます。やった分以上に綺麗な芝生に変身しますので頑張りましょう!
芝刈り作業の低刈りは更新作業時だけになります。
軸刈りになるので通常の手入れでは刈高を上げるようにしてください。
芝生(高麗芝)3月の手入れ
3月に行う芝生の手入れは更新作業の内容を1度行う作業だけになります。
ちなみに通常行う芝生の『手入れ』とは、その月に必要な手入れだけを行う作業なので月ごとにやる作業内容が変わってきます。
→【芝生】年間管理表!これさえ見れば毎月の作業に迷いが無くなる!
では更新作業の流れを説明していきます。
①雑草取り
②サッチング
③芝刈り(低刈り)
④コアリング
⑤目土
⑥肥料
⑦水やり
作業内容が多いので1日ではできないと思います。私はこの作業を2日に分けて行ってます。
ちなみに私の庭の芝生面積は70㎡になります。
面積が少なければ1日で終わる作業内容です。
1日目
①雑草取り(簡単に行います)→ 30分程度
②サッチング(機械に頼ってます)→ 2時間程度
③芝刈り(10mmの低刈り)→ 1時間程度
④水やり(たっぷり散水)→ 1時間程度
※サッチングを手作業でするとサッチングだけで2日かかりました。
(芝生面積→70㎡程度)
2日目
①コアリング → 2時間程度
②目土 → 2時間程度
③肥料 → 30分程度
④水やり → 1時間程度
では各作業を詳しく見ていきましょう。
作業は必ず水やりまで行うようにしましょう。
①雑草取り
暖かくなってきて所々に雑草が生え始めてきてるので、簡単に取り除いていきましょう。
私の場合は更新作業がすべて終わった後に除草剤を撒くので簡単に取り除くだけにしてます。
より雑草について知りたい人や私が使用している除草剤について興味がある人はコチラを参考にしてください。
→【芝生】おすすめ雑草対策は〇〇!これで作業が激減し悩み解決!
②サッチング
昨年度の枯芝が堆積しているので、この更新作業時にできるだけ取っていきましょう。芝生の手入れ作業中で最も重労働なのがサッチング作業だと私は実感しています。
そのサッチング作業を低予算で済まそうと初めてサッチングを行った時、熊手とレーキを使って手作業で行いました。
この作業で2日もかかり、取り残しを多いという最悪の結果に…。
この経験を活かしサッチングマシーンを導入しまいた。初期投資はいりますが作業時間の大幅な短縮となにより、あれだけ大変だった作業が嘘のように楽になりました。
作業時間
2日間 → 2時間
サッチングが分からない人や、もっと詳しく知りたい人はコチラを参考にしてください。
→【芝生】サッチングするオススメな時期は?時短方法を知ると作業が楽に!
③芝刈り
更新作業で行う芝刈りは通常の手入れで行う芝刈りと刈高に大きな違いがあります。
更新作業 → 10mm
芝刈り(通常) → 20mm~30mm
ここで気が付いた人もいると思いますが10mmまで低く刈ると軸刈りになるんじゃないかと心配すると思いますが、大丈夫です。
軸刈り
芝生の茎の部分を刈ってしまって葉が無くなり枯れたように見えること。
更新作業では軸刈りになる前提で低く刈り込んでリセットを行います。この時期なら芝生も容易に復活しますので安心して短く刈って下さい。
芝刈り機によっては5mm設定まで刈れる機械もあります。そういった場合は5mmでも大丈夫です。
詳しい芝刈りの情報はコチラ
→【芝生】効率的な芝刈りを目指すなら最適な時期や頻度を知ろう!
④コアリング
コアリングは土壌に穴を空ける作業のことになります。作業として手作業になるのでコツコツと頑張って行いましょう。
土壌に穴を空けることによって以下の効果が期待できます。
①芝生の活性向上
②水はけ改善
③病気予防
コアリングがなぜ必要なのかはコチラの記事を参考にして下さい。
→【芝生】コアリング作業で土壌を入れ替える時期と作業の流れ
⑤目土
更新作業で行う目土は2つの意図があります。
①短く刈った芝生全体に薄く撒く。
②コアリングで空けた穴に入れる。
短く刈って軸刈りをしてるので新芽や茎を覆って保護する役目があります。コアリングで空けた穴に入れるのは芝生の根の乾燥防止や生長の促進に繋がるためです。
この他にも目土作業には様々な効果があります。
下記の記事では目土のやり方や効果などについて説明してますので参考にして下さい。
→【芝生】目土をする最適な時期は?入れ方を間違えると大変なことに!
⑥肥料
肥料については各肥料に散布月や散布量が記載しているので必ず読むようにしましょう。
肥料の種類は大きく分けて3つあります。
①有機肥料
②固形肥料
③液体肥料
この中でも有機肥料もしくは固形肥料を使うようになると思いまう。
私が使用している肥料は固形肥料になり散布月は『3月5月7月9月11月』になっているので、この更新作業時に一緒に散布するようにしてます。
肥料についてはコチラに詳しくまとめてるので参考にして下さい。
⇒【芝生】肥料を撒く最適な時期・回数を要チェック!やりすぎは禁物!
⑦水やり
更新作業の最後に行うのが『水やり』になります。
ここでは肥料後の水やりにもなるので葉についた肥料を洗い流す役割や肥料を水と一緒に吸収させる意図があります。
毎月行う芝生の手入れでも同じですが作業の最後には水やりをして終わるようにしましょう。
意外と水やりも奥が深いので注意してくださいね。
ちなみに、ここでは水やりに関する知識の中でも最適な量を紹介します。
1㎡ あたり 10リットル
これを覚えておいてください。
芝生にたっぷり水をあげましょうなどとよく言われますが、この『たっぷり』の量が『1㎡ あたり 10リットル』になります。
その他にも水やりについて知っておいて欲しい内容がいくつもありますので下記の記事をチェックしてください。
⇒【芝生】正しい水やりの知識(頻度・適切な時間)意外と知らない散水量
芝生・3月の手入れ【まとめ】
3月に行う芝生の手入れは何をすればいいのか明確になったと思います。
①雑草取り
②サッチング
③芝刈り(低刈り)
④コアリング
⑤目土
⑥肥料
⑦水やり
これだけの作業を1日で終わることは難しいと思うので私のように2日に分けて作業すれば体への負担も軽くなるのでおススメです。
しかもこれを芝生の手入れのフルメニューになるので、各作業を覚えるためにもやって損はないです。なにより芝生とっては、良いことしかないので。
この3月に更新作業を行い、他の月は必要な手入れだけを行い綺麗な芝生を維持していきましょう。
各月ごとに行っても良い芝生の手入れが何か知りたい人はコチラから
⇒【芝生】年間管理表!これさえ見れば毎月の作業に迷いが無くなる!