・「たっぷりと水やりする」の『たっぷり』ってどのくらい?
・水やりする最適な時間帯って朝?夕方?
・水やりは毎日すればいいのものなのか悩んでます。
など気になる人は悩んでいますよね。
いやいや。単に水あげるだけでしょ。と思っている人もいると思います。
しかし、実際は水やり次第で芝生が生き生きするか枯れるか病気になりやすくなるなど変わってきます。
それぐらい水やりって奥が深いんですよ。
この記事は水をあげるだけと思っている人ほど読んでもらいたいです。
この記事を読めば
①水やりの最適な頻度・時間帯
②水やりの量
③水やりでの3つの注意点
が分かるようになりますので自信をもって水やりできるようになります。
私は芝活10年目。9年目までは、たまに芝刈りする程度でしたが10年目は芝生について勉強し実践。その結果、芝生が劇的に変わりました。知識って大事だと思い少しでも皆さんに日本芝の手入れについて伝えていきたいと思います。
水やりの頻度
芝生を枯らす要因の1つで水不足が原因の人が割と多いです。
これは自分の水やりしたいタイミングであげていたり、単純に散水量が足りていないことがほとんどです。
では、どのくらいの頻度であげればいいかというと
春 : 週2回 ~ 3回
夏 : 1~2日に1回
秋 : 週2回 ~ 3回
冬 : 必要ない
上記の表を目安にして下さい。
私の場合はこのぐらいの頻度で水やりしてますが、特に水切れで枯れるなどということはなかったです。
自宅の土壌によっては多少異なるので芝生の状態をチェックすることをオススメします。
(芝生の状態 ⇒ 『水不足のサインを見逃さない!』をチェック)
最適な水やりの時間帯って知ってる?
多くの人が水やりは『朝?夕方?』と悩んでいるんじゃないかと思います。
基本的に涼しければどちらでも大丈夫ですが、オススメは午前中の涼しい時間帯がいいです。
春 : 午前中
夏 : 8時前後までに(気温が上がる前)
秋 : 午前中
夏場の気温の高い日中はNGです。
気温が高い時に水やりすると蒸れた状態になり芝生にダメージを与えます。
やり過ぎと思うくらいが丁度いい
芝生の散水量の基準って知ってますか?
よく『たっぷりと水をあげてください』と聞くと思いますが『たっぷり?』ってなりませんか。
この『たっぷり』の目安は
1㎡ あたり 10リットル
これを基準にして下さい。
えっ!そんなにあげるの?と思った人も多いんじゃないですか。
自分も最初思いました。しかし今までが足りていなかったんだと驚きでしたね。
1㎡あたり10リットルの水の量が分からないと思いますので、散水ホースでバケツに10リットル注ぐ時間が何秒ぐらいかかるのか図ってみて下さい。この時間が散水時間の目安になります。
仮に40秒かかれば1㎡あたり40秒水やりすれば『たっぷり』水やりしたことになります。
水やりのやり過ぎによるデメリット
ここまでお伝えしてきたことは水やりの基本的な知識の1つです。
自宅の庭の土壌の状態によっては変わってきますので応用してください。
しかし水やりをやり過ぎた場合どうなるか心配する人もいると思いますのでデメリットをいくつか紹介します。
デメリット
①土壌の酸素が減少する
②湿気により病害が発生しやすい
③悪玉菌が繁殖しやすい
④肥料が流れていく
⑤根にダメージがある
散水や雨などにより土壌が満水状態を持続すると土壌の酸素が少なくなります。
この状態が続くと悪玉菌が繁殖しやすい状態になり芝生の生育に悪い影響を与えます。さらに肥料の成分の内『チッソ・カリ』は流れて無くなりやすい性質なので、水やりをやり過ぎることでさらに無くなる原因にもなります。
このようなデメリットが連鎖的に起きるので散水量を把握することが大事になってきます。
水やりの3つの注意点
ここまで読んでくれた人は水やりが大切であり難しいことだと理解してもらえたと思います。
ただし1度覚えれば不安が無くなり自信をもって水やりできるので覚えていきましょう。
ここでは水やりをする上での3つの注意点を紹介していきます。
①土壌によって散水量を考える
②水不足のサインを見逃さない!
③固形肥料を撒いた後の水やり
ここは大事なポイントになってくるので、覚えておきましょう。
土壌によって散水量を考える
自宅の庭でも場所によって土壌は、水捌けが良かったり悪かったり様々です。
今まで紹介した基本的な知識は水捌けのいい土壌の状態ですの水捌けの悪い場所は水やりの頻度・量を下げたりなど調整が必要になってきます。
たっぷりと水やりすることで水捌けのいい場所、悪い場所が分かってきます。
水不足のサインを見逃さない!
水やりをするタイミングを逃したときでも芝生の状態を見れば水不足のサインがでているので判断がつきます。
①芝生の葉が徐々に巻いてくる。
②葉が針のように細くなる。
③変色し葉の部分が枯れて乾燥休眠状態になる。
乾燥休眠状態まで進んで水やりしても回復に時間がかかります。②の状態であれば割とすぐに元気になるので、こまめに芝生をチェックしてください。
水切れになる前に気付きたいですね。
固形肥料を撒いた後の水やり
次の注意点は固形肥料を撒くときの水やりについてです。
・水やりは肥料を撒く前?後?
・そもそも肥料するときに水やりは必要?
こんな悩みで固形肥料を撒くのを悩んでいませんか?
自分は悩んでました。そして大きな間違いをしていました。
結論から言うと固形肥料を撒くうえで水やりは必要です。
問題は肥料を撒く前後どちらかという事です。この答えは肥料を撒いた後に水やりするのが正解です。
肥料散布前に水やりをすると葉焼けになる原因になるので散布後に芝生の葉の隙間に落とすように、たっぷりと水やりしてください。
まとめ
芝生の水やりが単純に水をあげるだけじゃないことが分かって頂けたと思います。
芝生だけじゃなく園芸でも水やりは最も難しいと言われています。これは土壌・芝生(植物)・季節など状態が様々なことから一概にこうすればいいと決めつけれないからです。
ですのでご自宅の芝生の状態にあった水やりの仕方を見つけていく必要があります。
ここで紹介した内容さえ把握していれば水切れになる心配はありませんので安心してください。
綺麗な芝生を目指して頑張っていきましょう!
芝生の手入れで必要な作業
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