・芝生の手入れは何すればいいの?
・水やりは実際どのくらいの量・時間を散水すればいいの?
・どうすれば綺麗な芝生になるの?
こんな悩みを抱えていませんか?
ここで1つ質問です。あなたが目指している庭芝ってどんなイメージですか?
例えばゴルフ場みたいな綺麗な芝生にしたい。公園や広場に広がっているような芝生にしたい。など頭の中に持っているイメージがあると思います。
ゴルフ場のような芝生にしたいと思っている方は、これから伝えていく方法は必須になってきます。ゴルフ場はグリーンキーパーというプロが管理しています。ですので必然的に管理する為の作業量は多くなります。
もう一つは公園や広場にある芝生です。遠くから見ると綺麗な芝生ですが近くまで行くと所々に雑草が生えてたり剥げてたりします。
しかし一部芝生が剥げていたとしても緑で覆われた芝生は見ていて癒してくれますよね。
ここで目指す芝生 ⇒ 公園以上ゴルフ場未満
ここでは公園以上ゴルフ場未満の芝生の手入れについて紹介していきます。ここを読み終わるころには芝生の手入れに関す悩みも解決し管理の方向性も決まります。
私は芝活10年目。9年目までは、たまに芝刈りする程度でしたが10年目は芝生について勉強し実践。
その結果、芝生が劇的に変わりました。知識って大事だと思い少しでも皆さんに日本芝の手入れについて伝えていきたいと思います。
芝生の手入れの方向性
まずは、なぜ公園以上ゴルフ場未満の芝生なのか・・・
・公園以上というのは雑草や剥げている部分が少ない芝生。
・ゴルフ場の芝生を目指すには知識・メンテナンスの作業量が多く途中で挫折してしまう人が多いのが現状です。作業量が多いと芝生の手入れに対する敷居が高くなります。
上記2つの理由からメンテナンスの作業量を極力減らすが見た感じが綺麗な芝生というのが『公園以上ゴルフ場未満』という意味になります。
公園以上ゴルフ場未満の芝生を目指すなら次にあげる3つの作業は重要なポイントになります。
①芝刈り
②水やり
③草取り
ちなみに公園のような芝生で満足って人は芝刈りだけでも十分綺麗になります。
えっ!こんなこと知ってる!って思ったかもしれませんが、意外と奥が深いんです。
ここがしっかりと理解できない人ほど芝生を枯らしてしまいます。
では1つずつ紹介していきます。
①芝刈り
基本的な作業の1つでもある芝刈りは、綺麗な芝生を目指す人は必須の作業の1つです。
芝刈りは長くなった芝生を短くし見た目が綺麗になるだけではなく、短くすることで芝生は横に伸びようとして分岐して密度の高い芝生に成長していきます。
芝刈りの頻度ですが、時期や目標とする芝高さにもよりますが1~2週間ぐらいで行います。刈る目安は芝生の長さの1/3程度を刈るイメージです。(これが1/3ルールになります)
ここで1つ注意することは生長点より上側を刈るということです。生長点より下側を刈ると軸刈りとなり茶色部分が見えてきます。
もっと詳しく知りたい人は下記の記事を参考にして下さい。
⇒【芝生】効率的な芝刈りを目指すなら最適な時期や頻度を知ろう!
②水やり
芝生の手入れの中では意外と奥が深い作業が水やりです。
基本的な水やりの頻度は下記を目安にして下さい。
春 ⇒ 週2~3回
夏 ⇒ 1~2日
秋 ⇒ 週2~3回
冬 ⇒ 必要ないです。
芝生を水が足りていないと枯れてきますし、水を与えすぎても苔や藻の原因にもなったりします。
水やりのタイミングは、最高気温が23~25℃ぐらいになってくると水不足症状が出やすくなり芝生の葉が徐々に巻いてきます。その後。針のように細くなり、変色し葉の部分が枯れて乾燥休眠の状態になります。
水やりのついて下記の記事で詳しく説明しています。
⇒【芝生】正しい水やりの知識(頻度・適切な時間)意外と知らない散水量
③雑草取り
景観を美しく保つために欠かせないのが草取りです。雑草が生えてきたらタネを付ける前に取るようにしましょう。
面倒だからと言って芝刈り機で刈っていると芝刈り機の故障の原因にもなりますので雑草は手で取ることをオススメします。面倒な人は芝生専用の除草剤を使うという方法もあります。
芝生の密度が高くなれば雑草は生えにくくなりますので頑張りましょう。
春から夏にかけては雑草の成長速度が驚くほど早く手で取るのが辛くなり除草剤を撒きましたよ。それからは雑草取りの頻度が激減しました。
雑草取りについて下記の記事で詳しく説明しています。
⇒【芝生】おすすめ雑草対策は〇〇!これで作業が激減し悩み解決!
ここまでが基本的な3つの作業になります。除草剤を散布する人は基本的な作業は、ほぼ2つになります。この2つの作業の内容を理解し継続すれば『公園以上ゴルフ場未満』の芝生は完成します。
さらに密度の高い濃い緑色の芝生を目指したい人は、これから紹介する4つの方法をオススメします。
私はこれから紹介する4つの方法をもちろんやりました。結果は過去10年間の芝生中でも断トツの1位です。
家族や近隣の人からも『綺麗だね』と言われてます。完全に自己満足になってきますが、やってきてよかったです。
芝生をさらに緑豊かにする4つの方法
先程紹介した3つの作業を継続すれば見違えるほど綺麗な芝生になります。
ただ、ここまでくれば、なぜかそれ以上の芝生を望んでしまいます。
私の場合は芝生の色が気になりだして、どんどん追及するようになりました。
これから紹介する4つの方法を作業に追加することにより芝生の状態や見た目が劇的に変化することは間違いないです。しかしその分、知識と作業量が多少増えてきますが、毎日の作業ではないので安心してください。
では、芝生をさらに綺麗にするための追加作業は、
④肥料
⑤目土・目砂
⑥サッチング
⑦エアレーション
になります。1つずつ見ていきましょう。
④肥料
芝生に元気よく育ってもらうために必要になってくるのが栄養である肥料になります。
芝生の肥料には大きく分けて3つ。
①化学肥料
②有機肥料
③液体肥料
それぞれ用途によって使い分けが必要になってきます。
例えば化学肥料は単一成分の肥料なので毎年使い続ければ土壌が痩せてきます。有機肥料にすれば解消されますが臭いが気になってきます。
では液体肥料はというと液体なので即効性がありますが持続性はないなどという各肥料には特徴があります。
ご自宅の庭に合った肥料を選択しましょう。
肥料をあげると芝生が元気になり、緑色に変わります!その代わり撒きムラがあるとすぐに分かります。
各肥料に共通して言えることは、高い気温の日中の施肥は避けて、撒くときはムラがないように均一に撒く。肥料を撒いた後は十分に散水する(化学肥料・有機肥料の場合)という事です。
肥料について撒く時期や頻度について下記の記事で詳しく説明しています。
⇒【芝生】肥料を撒く最適な時期・回数を要チェック!やりすぎは禁物!
⑤目土・目砂
目土や目砂とは芝生の上に撒く土や砂のことをいいます。ちなみに芝生の下に必要な土を床土(とこつち)・床砂(とこすな)と呼びます。
主に芝生が剥げて生え揃っていない場所や密度が足りない時に目土を薄く撒いたり、デコボコがある場合など整地するときに目土や目砂を撒いたりします。
私も最初のころは目土?床土?
何が何だか分かりませんでした。
目土を入れすぎると芝生の光合成の妨げになり逆効果になります。
目土、目砂をどちらにするかは庭の土壌や状態や芝生の種類によって変わってきます。
水はけの良い土壌 ⇒ 目土
水はけの悪い土壌 ⇒ 目砂
上記は一例になります。詳しくは下記の記事をご覧ください。
⇒【芝生】目土をする最適な時期は?入れ方を間違えると大変なことに!
⑥サッチング
枯れた芝生を取り除く作業のことサッチングといいます。
枯れた芝生や刈りカスの芝生を放置したままにすると堆積して病害が発生しやすいので定期的にサッチングすることをオススメします。
枯れた葉、刈り草等が堆積して層になったものを『サッチ』と言います。
サッチが堆積すると水はけや通気性を悪化させ、土壌の微生物の働きを悪くさせるなどの悪循環。さらに乾燥したサッチは水をはじくので水やりをしても水が浸透しにくい状態になります。
サッチングすると上記の改善にもなりますが、刈りカスが減るので景観が一気に良くなります。
サッチングの方法は芝生の面積が少なければ熊手などの手作業で可能ですが面積が広ければ機械を使う事を強くおススメします。
私の初めてのサッチングは熊手で行いました。芝生の面積は70㎡ほどですが9年間の堆積ということもあってか2日ほどかかり、かなりの重労働で心が折れて機械を購入。
機械ですると2時間もかからず終了する上に取れる量も半端ないです。
もっと詳しく知りたい人は下記の記事を参考にして下さい。
⇒【芝生】サッチングするオススメな時期は?時短方法を知ると作業が楽に!
⑦エアレーション
エアレーションとは専用の道具を使用して芝生に穴をあける作業のことです。
サッチング同様、エアレーションも重労働になりますが芝張り後は土壌が耕せないのでエアレーションによって穴をあけて酸素を与えてあげます。酸素を与えることで微生物の活動が活発になり病原菌が繁殖しにくい環境になります。
エアレーションの方法は『スパイキング』『コアリング』があります。
さらにスパイキングには「ローンスパイク」「ガーデンスパイク」で行う方法があります。
私はガーデンスパイクを定期的に行ってます。割といい運動になります。
もっと詳しく知りたい人は下記の記事を参考にして下さい。
⇒【芝生】エアレーション作業の最適な時期・頻度・効果は?
この4つの作業を追加で行えばさらに芝生は綺麗になります。ただし作業していい時期、悪い時期があるので注意してください。
各作業は手作業でも可能ですが、労力・作業時間を考えれば機械を使う方がオススメです。
重労働だと長続きせずに、元の荒れた芝生になってしまいますからね。
まとめ
基本作業の3つに関しては必ず継続するようにしましょう。と言っても毎日の作業ではないので力まないで大丈夫です。
追加作業の4つは実践しない人でも知識として知っておくことは大事ですので1度見てくださいね。
芝生の手入れの基本作業
①芝刈り ⇒ 1~2週間
②水やり ⇒ 芝の状態によって変わる
③草取り ⇒ 除草剤によって作業頻度を抑える
さらに綺麗な芝生を目指す追加作業
④肥料
⑤目土・目砂
⑥サッチング
⑦エアレーション
追加作業の4つもできる人はオススメします。芝生は手入れすると必ず結果として答えてくれます。芝生の絶頂期の9月にはあなたの努力が報われまるはずです。